EdTechはeラーニングと何が違うか
EdTechという教育×ITの分野が持てはやされているが、従来のeラーニングに毛の生えた程度のものをEdTechと呼ばないように、ポイントをまとめてみる。
基本的には、「アナログ→デジタル=eラーニング」で「ソフトウェア→インターネット=EdTech」で良いのでは無いだろうか。
つまりインターネットの特性がEdTechの特性として考えれれる。
- (地理や時間を超えた)双方向性でつながれるように
やはりインターネットの最大のポイントは双方向性。その為、この双方向性をどのように活用できるか、が今後も重要なポイントになってくると思われる。
教師から生徒の一方通行の授業ではなく、生徒から教師や生徒同士の交流ができるようになった。よりリアルの教室に近くなっただけでなく、地理や時間を越えることができるようになった。
具体的には、フィリピンの英語教師と日本の生徒といった、地理を超えたマッチングなども行われる様になった。
- 匿名性
完全な匿名性は難しいかもしれないが、やはりインターネットを使った匿名性をEdTechに活用できる可能性がある。匿名性によって、気軽に参加でき、気軽に辞められるようになった。
- フリーミアム、もしくは低下価格化
フリーミアムが教育事業で成り立つのか、難しいところではある。しかしながら、インターネットによって配布コストが下がったことによりフリーミアムモデルが成り立つようになった背景から、EdTechにもフリーミアムモデルが出てくるようになった。
フリーミアムの肝は、無料であること、無料のユーザーがサービスに対して何かの価値を生むこと、である。
一方で、フリーミアムモデルによって、既存のビジネスモデルはコスト競争を強いられることになる。
SaaSとよばれるものも、このフリーミアムモデルが使えるのが強みだ。教師の宿題・テスト管理などの仕組みはSaaSモデルが強いかもしれない。
こうして、書き出してみるとインターネットの特性以外でEdTechのきワードになっているものがある。
- Moocs
- スマホ
だ。この2つは少し間違えるとeラーニングになりがちだ。
Moocsは大規模に無料(オープン)であることがポイントだし、スマホは、一人が1つのデバイスをいつでも持っていることがポイントだ。この特性をきちんと理解しておく必要があるだろう。