Rubykaigi 2018に参加してきた
Rubykaigi 2018に参加してきた。すべてのトラックをA中心にフル参加した。技術的な内容については資料が公開されると思うので書かない。書くのは感想。
初めての参加。子供が生まれてなかなか2日以上家をあけるのが嫌だったというのものあったのだけど、同じチームのエンジニアが喜々として参加していること、やはりruby使用者としては特別なイベントであることなどなどを思って参加することにした。来年以降も予定が合えば(合わせて)参加したいと思える素晴らしいイベントだった。
低レイヤーの話が多いと思っていたが、参加してよく話を聞くと実践的な内容が多く含まれるし、何より憧れのエンジニアたちが参加して、そしてコミュニティとしてそこにあるという状況は言いようのない高揚感が得れれる。(誤解している内容もありそうだけど)都内で参加できるテックイベントも非常に参考になるのだけど、ビジネス色やネットワーキング色が極めて薄く、エンジニア色への誇りがあふれれるイベント感は特別だった。ビジネス色がNGというわけではなく、ネットワーキング色の薄い技術好奇心やテック中心のイベントの貴重性は高いのだと思う。
Matz is Nice And So We Are Nice. この言葉通りの素晴らしいコミュニティと感じるイベントだった。印象に残ったことのメモを残しておく。
Day 1
Matzのキーノート、箴言というテーマであったが、個人的に感じたのは(1)ruby core開発者や周辺エコシステムの開発者たちの謝辞を述べつつ、見どころをピックアップしつつ、含蓄のある内容となった素晴らしいキーノート。(2)言語開発のサイクルは10年サイクルでも考れれる、それ故数十年先を見据えて進めていくということに対する理解。
懇親会では外国から来た人や学生さんと少し話した。インドから来た人の日本に対するイメージの高さ(いっぽうで故にしっかりしなくてはと)、学生さんのレベルの高さ(過去を振り返って)を感じた。
Day 2
Sutouさんのキーノート。圧倒的なアウトプットがどように出されるかの背景がわかった。自分が欲しいものを作ったと言いながら、機械学習とpythonとrubyの連携やリプレイスを考えたりしている印象を受けた。事例を述べただけのように思えるが、その根底にはフリーソフトウェアとそのコミュニティのあり方に対する存在感を凄まじく感じた。
Ruby Committerの話。SO_ORIGINAL_DSTの話とか分からなすぎてかっこ良いと思った。2日目は懇親会早めて社長おすすめの牛タンを食べた。うまし。
Day 3
最終日はとりあえず分けの分からない内容が増えると聞いていたの楽しみにしていた。eregontpさんのキーノート。JITと並列実行の野心的でアオリ気味の発表に驚いた。仲の良さだけではない、技術力を軸とした緊張感が必要だと改めて実感。後ほど、ある種、煽られた側の笹田さんが提案したことを知る。それはすごいことだと思う。
余談:キーノートのあと、笹田さんたちが二日目の議論のようにGuildや最適化の話、並列実行とコアの活用などの話をし始めた。隣で聞けたことは刺激的だった。
最後にクロージング。次回は福岡。
最後に
まだまだチームが小さいのでいろいろと大変だけど来年はみんなで来れるように頑張りたいと思う。